こんにちは。今日も午前10時にブログ公開。
京都西陣から「金襴」情報をお届けしたいと日夜奮闘中☆日々、西陣織の世界からあまり出る事無く暮らしている岡本織物ですが、今日は京都を離れて東京は青山のお寺、善光寺で金襴を探してきました。金襴はどこかいな~?
善光寺といえば「牛に引かれて善光寺参り」。長野県です。
私の頭にそんなのんびりしたお参り光景が浮かびます。しかし!なんと!青山通りにもあるじゃないですか。ちょっと、びっくり。
これは「ことわざ」ですが由来は、むかしむかし、現在「長野県長野市長野元善町」という超長野にある「善光寺」近くに住んでいた欲深くて「仏も神も信じひんわ!」というおばあさんがいはったんですが、家の前に干していた布を隣家の牛が角に引っかけて走り出してしまったのを見て、「待て~~」と牛を追っていくうちに善光寺に着いてしまいました。そのことをきっかけとして善光寺にお参りするようになり、信心深くなっていったという言い伝えがあるのです。それで、「牛に引かれて善光寺参り」。
キラー通りの海蔵寺から青山通り(246号線)を表参道に向かって進んでくると右手にこのような門が。長野の善光寺は無宗派の単立寺院だそうです。無宗派って?お寺なのに?
善光寺という名前のお寺は日本各地に何軒もあるようです。
そうしてここ青山通りの善光寺は、信濃善光寺の別院。元は谷中にあったそうですが、火事で移転。
山門の中には仁王さま。今の日本には中々見ることの出来ない逞しいお方です。
さてと、まずはお参りですね。お線香を購入して、火をつけようと思いますが、蝋燭がありません。
「ええっ。まさか、この寒風が吹く季節に蝋燭無しで直接マッチから火をつけろというのかい・・・?」と思わず、マスオさんの声で心にこだましました。
がんばりました。お寺には悪いですが何本マッチを使ったか解りません。ふう。なんとかお線香をお供えしました。
鐘つき堂もあります。
すごく綺麗で新しいのかな?と思いきや大正4年の建築だそうです。
中はピカピカ。すごく明るくて綺麗です。柱が白っぽいのが明るい原因かもしれません。
金襴発見です。西陣織屋としては嬉しい限り。西陣織だと良いな。紺地の散雲丸竜です。
こういう所がかわいいです。ちらちらっと可愛い意匠がちりばめられています。
上の仁王さんの裏側の門にかわいい風塵雷神さんがいはりました。風塵雷神さんは仁王さんと比べるとちょっと運動不足かしら。おなかの辺りが。
善光寺を抜けて、表参道に出ると秋葉神社がありました。
1824年にあの有名な紀州の紀伊国屋文左衛門が深川に隠栖の後、歓請したという秋葉神社。現在も表参道入り口にあります。
秋葉神社の祭神は神仏習合の火防(ひよけ)・火伏せの神として広く信仰されていましたので、この秋葉神社も防火の神様でしょう。
あら、とっても小さな神社なのにちゃんと社務所があります。神主さんいはるのかしら。
いや~、表参道に面してこのような小さいけれど秋葉神社があるなんて全く知りませんでした。
久しぶりの表参道。これでイルミネーションでも灯っていたら私の年代だとダッフルコート着て歩きたくなるんちゃいますか?
「ドアをノックするのは誰だ?」はもっと裏道が舞台かな。
はい、独り言です。
この後、Espace LOUIS VUITTON Tokyoに行きました。
その名の通り、LOUIS VUITTON表参道店の最上階にあるギャラリーです。
何にびっくりしたかって!下の画像のコレクションカタログ、全員に配布してはりました。
さすがヴィトン。
一時期は高校生ですらがんがん持っていて日本人は総ヴィトン教なんじゃないかと思うくらい日本人に浸透していただけあります。ヴィトン等に縁の無い私にまで、あの時代の還付が来ました。
すごいですね。
と薄っぺらいカタログですら作るのに中々のお金がかかるのに、布張り製本のカタログを頂いた段階でEspace LOUIS VUITTON Tokyoに圧倒されている私。
もちろん、展示も面白かったです。
私の見た展示は「インドの現代アートシーンを探究」がテーマでした。
コルカタ(インド・西ベンガル州)で活動する新進気鋭のインド人アーティスト4名の作品11点が来ていました。
空間と時間が交差し、差異とアイデンティティを持つ複雑な形態が生まれる変遷の中にあるインドをも鋭く捉えています。
この展示を観ていて「悩みがないと芸術は生まれないんだろうか。」と思ってしまったくらいインド世界は多種多様なものをはらんでいるのかな・・・と考えさせられました。