こんにちは。
お雛様。いかがお過ごしでしょうか?世界中のご家庭に桃の花の香りの満ちた素敵な桃の節句が訪れますことを祈っております。
能登産漆和紙本金箔糸を布に織り込む
高級 西陣 金襴の醍醐味は「本金引箔」。弊社の本金引箔の布地には「金沢産本金箔糸」が使われております。Real Gold。21金を薄く延ばしたものを漆を使って和紙に貼ります。なぜ21金か?24金は柔らかすぎて21金丁度良いからです。
金箔を細く切ったものを織り込みます。絹糸のように「杼(シャトル)」に巻いたり出来ません。一本一本引いて入れていきます。以下の画像は絹糸を織る時の「杼(シャトル)」。緯糸を管に巻くに詳しく記述があります。
金襴屋として大事なのは「箔糸」を綺麗に引くこと。最高級品になりますと以下の画像のように手で一本一本、布に織り込んでいきます。
あら?金沢産本金箔糸引箔という割には色が白いじゃない!とお思いになられると思います。それは裏側だからです。和紙に漆で金箔を貼ったのが本金箔糸です。和紙の部分を上にして織り込んでいきますと、表面には美しい金の輝きが現れます。
こちらのページに金箔糸を作っている動画があります。とても面白いのでどうぞご覧下さい。
https://okamotoorimono.com/weav/hakuito/←下の画像は箔糸を検品している図です。
和紙に貼ってあるので裏は和紙の色なのです。そして西陣織を織る時には表側は見えません。表側は織り手の裏側になりますので織り手が見ているのは布の裏側です。それでこのように箔糸も裏を向けてセットしておきます。
裏を向けてセットした箔糸を右側から竹べらを通して竹べらの先で一本すくいます。そしてしゅっと引き抜くというわけです。下の画像が引箔用 竹べらです。触ってみるととても滑らかなんですよ。
このように一越一越織物は織りあがっていきます。美しいです。手機はものすごく時間がかかります。
弊社のサイトで販売させてもらっているものは力織機での製織となります。
匂い袋をどうぞご覧ください。大事な方への贈り物にぴったりです。正絹と本金箔の織り込まれた小さな宝物をどうぞ☆パッケージデザインを一新しました。
どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。