こんにちは。
京都で西陣織を織り続け口に糊をしています岡本織物でございます。
先日、兵庫の有馬へ行った時に色々と「金襴を探して」の延長で取材をしてきました。
そうです。金襴織屋の岡本織物、市井で使われている金襴を探すべく、神社仏閣、お地蔵さんなどでマイナー分野である弊社の「宗教金襴」を探しています。が、中々出会えませんね~。という訳で面白いと思うお寺やお地蔵さんなどをログして今日もブログでお届けいたします。
京都洛中に住んでいますと緑は少ない、車やエアコンの廃棄は多い、京都は盆地で風の抜けも悪いという事で淀んだ空気の中で日々すごしております。しかし、有馬の鼓ヶ滝で久しぶりにマイナスイオンに触れることが出来ました。
ね!むっちゃマイナスイオンが湧き上がっているようでしょ。清清しいとはまさにこの事。この滝つぼのちょっと下流に「川床」のような家を建てたら快適そうです。西陣に滝が現れないかしら。
鼓ヶ滝の滝の音が鼓(ようお能などで持ってはる小型の太鼓である小鼓(こつづみ))のようにあたりに響いていたので鼓ヶ滝と呼ばれたそうです。が、1938年(昭和13年)の大水害が起こって滝が崩壊してしまったそう。以前は2段階の滝壷だったけれども現在のような一段階の滝壷に修復してしまったそう。その方が工事も楽だったのでしょうね。しかし、残念ながらそのときから鼓のような滝の音は消えていってしまいました。
その鼓ヶ滝の滝つぼを見下ろせる位置にこちらのお不動さんがいはりました。大きな祠だわ!
お不動さんは、煩悩を断ち切る智恵の剣である「宝剣」という持ち物があります。この布に染め抜かれた左側は「宝剣」、右側は古代インドではチャクラムと呼ばれた投擲武器である輪宝に違いありません。
可愛らしいお不動さんです。
横のほうにはお地蔵さんもいはりました。
大悲延命地蔵○王菩薩。○が解りませんでした。「願」?「頼」?
こちらの二体のお地蔵さんは新しいですね。ほっぺがふくふくで可愛いわ☆
魔除け
ここの不動尊・地蔵菩薩様は大変お力がありとてもあらたかな二菩薩様です。震災のときも水害のときも、いつもいつもお守りしていただいております。皆様もお願いして御利益を頂いてください。と書いてあります。
もちろん!私の願いは「家内安全・無病息災」でございます。
判読できない石碑も。石は永遠かと思いますが、以外と寿命は短いですね。
お不動さんからみて川の向こうである川沿いにも石碑がありました。
鼓ヶ滝の滝壷近くの石碑の文字は「清響万古湧白雲」ですね。
「遠い昔から白い雲がわくように清く響く音」というような意味でしょうか。
以下は私の仕事のご紹介。西陣の金襴織屋、「金襴の輝きで生活を彩りたい」という思いで色々作っております。どうぞご覧ください。
テーブルランナーを飾り台などに掛けていただき生活に輝き☆を
素敵な香りと本金のきらめきを胸元や袂、ポケットに潜ませてと言う思いで作りました。匂い袋でございます。
今日の織屋のまかないは、
でございました。