こんにちは。京都西陣の岡本織物です。午後から珍しく青空が広がっていますが相変わらず、すごい湿度が京都を覆っています。
今日は弊社のお地蔵さんの「地蔵盆」でした。
毎年8月27日です。あんじゅさんがお参りに来てくれはります。
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夏野菜たっぷりで美味しそうな精進のお膳です。
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うちのお地蔵さんの戸帳は弊社で織った本金の金襴です。
さすが本金。すでに12年以上経ち、風雨にさらされているけれど綺麗です。金の輝きは永遠です。
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上の画像が祠の中にいらっしゃる我が社の大日如来。大日如来の特徴として「ぶつぶつとした髪の毛の束。そしてこの石の像は頭頂部が盛り上がっていることで如来と推測できます。
下の画像は「富玉大明神」。大日如来のお隣にいはります。いったいどのような由来があるのでしょうか。
このお地蔵さんは「家付きのお地蔵さん」です。岡本織物は戦後に引っ越して来ました。以前は現在の堀川病院が経っている場所で織っていたのですが、堀川病院が建つということで移動。その時にはすでにここにお地蔵さんはいはったのです。
以前からこの土地はお商売をしてはるお宅でした。なので商売人に大事な「富」「玉(宝)」の大明神を納めてはったのではないでしょうか。かなり古そうです。平安時代にも住宅地だった土地なので色々あることは確実です。
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うなぎの寝床の織屋の奥庭で・・・密かにお地蔵さんが守ってくれてはります。家内安全・無病息災・商売繁盛をお祈りいたしましょう。
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昔広い庭だったところに織り機を増やすためにどんどん増築が重なりお地蔵さんはまさに箱庭。今日は珍しく青空の京都です。