こんにちは。京都の西陣織屋岡本織物です。
一昨日、2016年の西陣織工業組合主催の西陣織展で「全正絹 西陣金襴 燕矢紋様」が金襴部門で経済産業大臣賞を頂きました。
京都上京区、堀川今出川の西陣織会館で31日(日)の明日まで(午前10時~午後5時(最終日は午後4時まで))展示されています。京都の西陣織の逸品が集まっておりますので織物好きは是非遊びにいらしてください。
場所:西陣織会館 帯地は5階で、金襴は6階で開催中です。
ここ何日間か東京出張の際に寄った神社仏閣で金襴を探していたお話をブログアップさせてもらっています。
今日は東京都港区芝大門一丁目に鎮座する神社、芝大神宮。
「関東のお伊勢様」とも尊称された江戸時代には門前町が栄えた神社。
主祭神は伊勢神宮内でも主祭神である宮天照皇大御神と豊受大御神です。下の画像がネットで探した「江戸名所百景 芝神明増上寺」左の赤い門が増上寺。お坊さんもいはりますね。右の伊勢神宮を髣髴とさせる神明造の社殿が芝大神宮。
下の写真が今現在の芝大神宮。社殿の屋根にちょっと神明造の面影がありますが、なんと言ってもコンクリートジャングル。
この狛犬さんの台座が「め組」!!め組?
め組といえば江戸時代の町火消しで「いろは48組」の一つで私になじみが深いのは「暴れん坊将軍」で吉宗の懐刀のような役をしてはった、北島三郎氏演じるめ組の親分辰五郎。
しかし!町火消しは明治時代で廃止になったはずです。などと思っていたらこちらは「め組の喧嘩」という歌舞伎の演目でも有名らしい。ちなみにめ組の喧嘩というのはとってもくだらないお話。たんに無銭見物をしようとして咎められた事から喧嘩に発展したという、まことに理解不能なお話のようです。
しかし、その「め組の喧嘩」で芝大神宮が舞台になったのでその勢いで台座にも「め組」としたんちゃいますやろか?
台座もいくらなんでも江戸時代のものとは思えないし、昭和とかになってから作ったんちゃいますかね?
神社の本殿には地味ですが金襴が使われています。御簾や幡。
無金の金襴に部類するかな?
奥の布地は遠くてぼけぼけてしまいました。
神社の清清しさを表すような布地ですね。
木にも書いてありました。御祭神は天照皇大御神、豊受大御神の2柱、相殿として事代主命、大国主命、倉稲魂命、菅原道真公、源頼朝公、徳川家康公の6柱。
この狛犬さんのしっぽもりもりっぷりが好きです。いや、気が付かなかったけれど、狛犬の足の間に何か白い小さな狛犬がいはるような気がします。上の前向きの写真を見てもちらりと見えています。ああ、その時に気が付けば確かめてきたのに・・・。
東京出張に行っても暇を見つけては神社仏閣などのブログのねたばかり探しております。ああ、仕事人間・・・。
西陣の西陣織屋で金襴を日々織っています岡本織物、身近に金襴製品を、という思いで「テーブルランナー」を作りました。どうぞご覧下さい。
クラッチバッグ等も作っております。弊社の金襴地をこのように使えます。
素敵な香りと本金のきらめきを胸元や袂、ポケットに潜ませてと言う思いで作りました。匂い袋でございます。
今日の織屋の賄いはワンタンスープ。飯茶碗は社長のお茶碗。