比叡山お膝元 坂本城跡 明智光秀像~西陣金襴織屋の歴史見物

こんにちは。
ここの所、滋賀県大津市坂本について神社仏閣お地蔵さん見物を兼ねて金襴を探している西陣の金襴織屋、岡本織物です。
連日京都も暑いですが琵琶湖のほとり、坂本も暑そうです。

坂本といえば、比叡山延暦寺のお膝元。平安時代初期に最澄が開いた日本天台宗の本山寺院です。最澄さんの若き日の像も映してあります。滋賀県ですが「京都」と認知されていることも多く、古都京都の文化財の一部として、ユネスコ世界文化遺産にも登録されています。

学識層であるはずの比叡山の僧達は何故か武装を始めます。お山の中の見解の相違で同じ宗派の中での諍いが起こるんですね。延暦寺を二分して争いが始まります。「山門」(円仁派、延暦寺)と「寺門」(円珍派、園城寺)に別れ、争いの中から武装化が始まり「僧兵」が生まれます。
延暦寺は山の中ですから、山の中で暮らすだけで自然と体力も付くでしょうし、日々の鍛錬は雑作もないことだったでしょう。権力者でも躊躇してしまうほどの武力を持つにいたり、時の権力者達が困り果てた様子は色々な書物に残されています。武力も財力もあるお寺というか独立国のような状態だったようです。

初めて延暦寺を制圧しようとした権力者は室町幕府六代将軍の足利義教で彼の謀略に怒った僧兵達は根本中堂に火を放って焼身自殺したりなどえらい事が起こっていたそう。
その後、明応8年(1499年に細川政元が攻め、戦国末期に織田信長と対立した朝倉・浅井連合軍を延暦寺が匿うなど、反信長の行動を起こした為に元亀2年9月12日に焼き討ちされてしまいます。今現在現存する根本中堂は三代将軍徳川家光が再建したものだそうです。
とにかく、信長の焼き討ちの戦後処理を命じられた明智光秀が比叡山を見張ることの出来る坂本へ琵琶湖に面してお城を建てました。琵琶湖の制海権の獲得の目的もあったようです。お城の濠は琵琶湖の水が流れ込み美しいお城だったようです。宣教師のルイス・フロイスは豪壮華麗で安土城に次ぐ名城だと著書「日本史」に書き残しています。

私の感覚から言えば、坂本にお城を建てても比叡山を見張るのは難しいと思うんですけれど・・・(見えない距離ですしね)。

坂本 琵琶湖湖畔 明智光秀像
坂本 琵琶湖湖畔 明智光秀像

こちらが明智光秀像。家系は清和源氏の摂津源氏系で、美濃源氏土岐氏支流であるともされますが、父親の名前も伝わらない低い身分の土岐支流とも言われています。どちらか解りません。細川ガラシャのお父さん。細川忠興に嫁いだ後にお父さんが本能寺の変を起してしまったのでそれはそれは大変だったことでしょう。

坂本 琵琶湖湖畔 明智光秀像
坂本 琵琶湖湖畔 明智光秀像

われならで誰かは植えむ一つ松心して吹け志賀の浦風ーー明智光秀

私しかこの松を植える人は居ないではないか。志賀の浦風よ心して吹け。という意味でしょうか。自信家ですね。

坂本 琵琶湖湖畔 明智光秀像
坂本 琵琶湖湖畔 明智光秀像

明智光秀像から少し歩けば琵琶湖畔。美しい砂浜が広がっています。今でこそ大津の海はちょっと匂いますが安土時代は飲めるほど美しい水だったのでしょう。

坂本 琵琶湖湖畔 明智光秀像
坂本 琵琶湖湖畔 明智光秀像

光秀の意地いう鳥羽一郎氏の歌もあるんですって!

これが光秀の本音にござります
一寸の虫にも 五分の魂
やらねばやられる 戦国の掟
わしは主を間違えたようじゃ

美濃に生まれて 近江に賭ける
坂本城が命の 男の夢を
心変わりの 信長さまに
義理も恩義も 情けもすてて
俺も男の 俺も男の 意地がある

さわぐ心を愛宕の山で
かけた願文 勝軍地蔵
時は今だと 決意に燃える
勝つか負けるか 運命にまかせ
修羅の炎が 修羅の炎が 渦を巻く

天下分け目の 戦に敗れ
無念 光秀 涙の雨に
風が無情に 袖ふきぬらす
おちて小栗栖 闇夜の藪で
武士は散れども 武士は散れども 桔梗(な)は残る

2007年8月8日発売のシングルだそうです。21世紀の歌なんですね。
アマゾンさんで売ってはります♡

西陣の西陣織屋で金襴を日々織っています岡本織物、身近に金襴製品を、という思いで「西陣織 西陣正絹金襴 がま口タイプの扇子入れ」を作りました。どうぞご覧下さい。

西陣正絹金襴  葉脈 がま口タイプの扇子入れ
西陣正絹金襴  葉脈 がま口タイプの扇子入れ

クラッチバッグ等も作っております。弊社の金襴地をこのように使えます。

西陣金襴正絹 雪輪紋様 がま口クラッチバッグ 正面
西陣金襴正絹 雪輪紋様 がま口クラッチバッグ 正面

素敵な香りと本金のきらめきを胸元や袂、ポケットに潜ませてと言う思いで作りました。匂い袋でございます。

金襴織屋の匂い袋の包装
金襴織屋の匂い袋の包装

今日の織屋の賄いは、オムレツでした。卵3つ分で半熟になるように気をつけて~。

オムレツ
オムレツ