新町武者小路下がる路地入るの御地蔵さん ~西陣織屋の金襴を探し

京都の中心部はほぼ、直角に交わった道路で区切られています。
そして、通りには名前があって横の通りと縦の通りの名前を言えば京都の人にはだいたいどこの場所なのか地図が頭に浮かびます。
とても便利なのです。

今日ご紹介するこのお地蔵さんは「新町武者小路下ル路地入ル」にあって、この意味は「新町通」と「武者小路」という道の交差点を下がって(南下して)路地を入ったところという意味です。

道の説明を。

新町通:南北の通り。足利さんから織田さんに勢力が変わった頃に「新町」と呼ばれるようになったそうです。祇園祭りで山鉾が通るようになっているので「御池通」下がったところには新町通りを横断する電線は張られていません。

武者小路通:東西の横の通りです。短いです。無車とも書くので今でも細い道だし昔はもっと細くて牛車が通れないくらいの道だったから無車と呼ばれてそれが武者になったんちゃうかなあ、と私の想像。武者小路千家はこの道にあるので武者小路と呼ばれるようになったんです。

そんな場所にあったお地蔵さんです。祠の上にはやはり雨よけの屋根があります。

新町武者小路下がる路地入るの御地蔵さん
新町武者小路下がる路地入るの御地蔵さん

戸帳が掛かっています♡

新町武者小路下がる路地入るの御地蔵さん
新町武者小路下がる路地入るの御地蔵さん

菊唐花と呼ばれる紋様です。

新町武者小路下がる路地入るの御地蔵さん
新町武者小路下がる路地入るの御地蔵さん

白塗りのお化粧。ぽちっとさした紅と額には「ビンディー?」え?ヒンズーですか?衣も市松に描かれています。

新町武者小路下がる路地入るの御地蔵さん
新町武者小路下がる路地入るの御地蔵さん

金襴のおべべも着てはりました。女性的なお地蔵様だなあ。