こんにちは。京都の金襴を織って100余年の織屋、岡本織物株式会社です。清水寺のほうにも「岡本織物店」さんがいはりますが当社とは全く関係ありません。名前がそっくりな上に京都なので御迷惑をおかけすることがあるかもしれません。岡本織物店様、申し訳ありませんが当社も長いこと「岡本織物」ですのでよろしゅうお願いいたします。
先日、京都の市街地、西陣の南東にある堀川通りでほたるを見物してきました。梅雨にも突入、朝から雨が降ったりやんだり、暑くもなく寒くも無く蛍見物には最高の気候です。毎年寄せてもらっていますが、今年は今までで一番の蛍の数でした。地域の方々京都堀川ほたるプロジェクトさん達が苦労して川の土手の土壌改良から始まり、鴨川で「カワニナ」を採ってきて川に放流し、などとされています。お陰さまで美しい蛍を見ることが出来ました。おおきに、ありがとうございます。
止まってライトで照らすと虫・・・。
綺麗です。堀川は交通量が多いので車のライトがまぶしいのでそこが残念ですが、それでも影も多いのでほたるが黄緑色の光を発しながら飛んでいる様がよく見えました。
ああ、ほたるはいいなあ。群れで飛び交う様を見に行きたいです。
今日のブログのお題は「丹後で見かけたお寺」正徳院さんについて。本殿の中の見学は出来ませんでしたが、和尚様の趣味なのか石像が多くて面白かったのです。まず、ど~んと。丹後で沢山見かけた「初老記念」の石碑。丹後では「初老」「初老」と「初老」をむっちゃ見かけましてん。初老って「40歳」ですよ!私もこの疲れやすくなったのは「初めて老いる」状態だったからなのね。浦島伝説の地なので「老」の意識が多いのか?と言うわけで、西陣織屋の岡本織物、ただいま初老過ぎたところ、これから丹後のブログを書かせていただきます。
曹洞宗福聚山正徳院さん。
塀の外側に沢山の植木。そこからにょこっと微笑まれています。
↓こちらもくねっと色気のある観音様。
こちらは力強い。
青空をバックにすくっと立ってはります。
にこにこしてはります。
「チャボと云うは足らぬなり」ん~、なんだか深いお言葉のような気がします。「ちゃぼ」というのは丹後の言葉でしょうか。
こちらはなんだか人生の深淵を探ってはりそうな探求のお顔?
山門が立派です。「大吉祥」の扁額。
曹洞宗=禅宗のお寺なので「不許葷酒入山門」
「葷」(くん)と言うのは「においの強い食べ物」の事で「五葷」と呼ばれ「ネギ、ラッキョウ、ニンニク、たまねぎ、ニラ」の事です。その「五葷」とお酒はこちらの門から入ってはいけません。私の好きなものばかり。もう私が入ってはいけないようですよ。
ダイナミックな屋根のお地蔵様。
金襴地発見。赤いおべべが金襴ですね。
美味しいお水が湧き出ているそうです。
達磨大師のような風貌です。
裏にはこちらの観音様のようなお方。
石塀にも立派なレリーフ。
「今日も恵みの中に生かされている」布袋さんですか?いい絵やな。ひょっとしたらこの絵は和尚さんが描いてはって石像や木彫も彫らはったのでは・・・?という気がしてきました。
道を歩くというのは楽しいです。思いもよらない出会いがあります。面白い像たちを見る事が出来て嬉しゅうございました。