京都 両替町夷川上る鉤針編みが可愛いお地蔵さん~西陣織屋のお地蔵さん見物

こんにちは。京都西陣の西陣織屋の岡本織物株式会社です。毎日西陣界隈でウロウロしています。

昨日はショックなことがありました。
暖地桜桃というさくらんぼを鉢植えですが楽しんで育てているのですが、ゴールデンウィーク中にだいぶと赤くなり、あと、2,3日したら食べようか、と子供と楽しみにしていたところ、昨日・・・仕事から帰ってきたら、なんだか緑が増えてる・・・・っていうか赤い色が減っている!
そうです。さくらんぼが一粒だけに間引かれていました。
一体だれが間引いたんや~。
それは、BIRD!かの者達に違いない。と夕暮れ時の空を見上げながらOH MY GOOOOD!と心で叫んでいました。

心ついでにtwitterも。

岡本織物株式会社HILLTEX時代の 失意のツイート
岡本織物株式会社HILLTEX時代の 失意のツイート
岡本織物株式会社HILLTEX時代の 失意のツイート

ちなみに日時は、2013・5・7・18:01です。時間まで判明するので後々まで「ああ、あの時の空の色、一粒だけ残ったさくらんぼですらちょいとつつかれて、半分くらいになってしまっていたこと」等を思い出して甘酸っぱい思いをするのでしょう。

日々、ツイッターでも興味のあることや自分のブログの事もつぶやいています。良かったら、フォローミー

来年はなんとか対策を取ろうと心に誓う西陣織屋の岡本織物株式会社。めげずにがんばって生きていきます。

 

京都市中に両替町という通り名の道があります。
丸太町通から始まって南は三条通で一旦消える烏丸通の一筋西の道です。南の延長線上には諏訪町通(すわんちょうどおり)という通りがあります。諏訪町通の北は高辻通から始まり南は東本願寺の北端の花屋町通までです。

新設された通りらしいです。
新設・・・?いつくらいに新設されたかというと豊臣秀吉による天正の地割で新設されたそうです。ちなみに天正の地割は天正年間(1573年から1592年)に行われた、京都の新たな通りの建設と町割の変更の事です。今から約400年前です。
それで新設ってあなた・・・。

徳川家康によって金座が設けられ、1608年には伏見にあった銀座が金座の南に移転したのでお金を扱う商売人が沢山いはったので「両替」の名前がついたのではないでしょうか。今の金融街は烏丸通に移動してしまっていますね。

両替町 夷川上る鉤針編みが可愛いお地蔵さん
両替町 夷川上る鉤針編みが可愛いお地蔵さん

岡本織物株式会社では西陣織の金襴を日々織っているのですが、実は私は金襴をうちの会社の外ではほとんど見たことがありませんでした。
「一体どこで使われているのだろう?」という疑問からカメラを片手に金襴を使ってはりそうな所を取材して回っています。
金襴という西陣織の布地は神社仏閣に使われている事が多いので、お寺や街のお地蔵さんの写真を撮ってまわっているのですが、まわりだすと金襴そっちのけでお地蔵さんのあまりの個性的っぷりに射抜かれて面白うなって主にお地蔵さんのお話になっています。

・・・楽しいです。
今日のお地蔵さんもおべべが可愛いですし、何より両替町通りの謂れを調べる事が出来て嬉しい。

両替町 夷川上る鉤針編みが可愛いお地蔵さん
両替町 夷川上る鉤針編みが可愛いお地蔵さん

ほんまにお地蔵さんには色々なお地蔵さんがいはって、お世話してはるだろうお人の個性が色濃く出るんです。

花柄の戸帳におべべ。そうして更にふわふわの鉤針編みの前掛け。可愛い♡手まりがついたり鈴がついたり、賑やかやわあ。幸せなお地蔵さんや。

両替町 夷川上る鉤針編みが可愛いお地蔵さん
両替町 夷川上る鉤針編みが可愛いお地蔵さん

そうしてノーメーク。

両替町 夷川上る鉤針編みが可愛いお地蔵さん
両替町 夷川上る鉤針編みが可愛いお地蔵さん

ニッキ飴かな。純露かな。懐かしい感じの飴ちゃんがお供えしてあるのがいい感じ。

両替町 夷川上る鉤針編みが可愛いお地蔵さん
両替町 夷川上る鉤針編みが可愛いお地蔵さん

ちゃんと毎日お線香も点されていそうです。

金襴は無かったけれど、お地蔵さんウォッチャーとしては嬉しいなあ。

 

こんな感じにお地蔵さんの事や西陣織の事、金襴の事などほぼ毎日ブログ更新中です。良かったら御覧下さい 岡本織物株式会社 BLOG

 

ちなみに今日5月8日は・・・1429年に百年戦争が続いていたフランスでジャンヌ・ダルク率いるフランス軍が、イギリス軍を撃破し、オルレアン市を解放した日とされています。
先日のブログ、猪熊通り木津屋橋下ルのお地蔵さんでもジャンヌダルクについて少し書いたのです。

このリンクされている「傭兵ピエール」を読みたいと書きましたが、図書館で借りて読みました。
歴史書では難しくて理解できないようなものもこういう一般的なジャンヌダルクとして書いていただければ私の頭で解りやすいです。
しかし!主人公が傭兵ピエールなのでオルレアン開放の後からジャンヌ幽閉までの間が抜けている・・・。
そこが非常に残念でした。

この本ではジャンヌは結局助かったのですが、助かる人がいたら殺される人がいる、という図式になってしまっていて私としては「戦争は嫌やな・・・」とひたすら思いました。今の平和な?日本国内から考えるとこのジャンヌダルクの世界は阿鼻叫喚にも思えてしまうと思います。

そうなりませんように。