こんにちは。
10月6日、いかがお過ごしでしょうか。京都は爽やかな秋晴れが続いてそろそろ金木犀の香りに満ちる季節です。
今日の西陣の金襴織屋のブログは神社見物です。天王寺区真法院町に鎮座まします五條宮さん。
五條宮は少彦名命(スクナビコナ)を祀ってはります。少彦名命が大国主が造りをする時に波の彼方より天乃羅摩船(アメノカガミノフネ=ガガイモの実)に乗って来訪した異国からきはった神様。マルチな神様で国造りの協力神、常世の神、医薬・温泉・禁厭(まじない)・穀物・知識・酒造・石の神など多様な力を持っていはります。
こちらでは医療病院の鎮護として医道の祖神五条大神として祀られています。
病気平癒・鬼門除・火難除等の神様として地域の信仰も厚く広く崇敬者が多いそうです。
某さんを含め、寄進なさった方々のお名前がずらりと彫られています。こちらは四天王寺方面からの入り口。
ちょ・・ステンレスの鳥居は珍しいですね。ピッカピカです。
おっと、御祭神はもう一柱あるそう。
敏達天皇(びだつてんのう=第30代天皇)が皇太子のときに居住した邸跡だったそうです。敏達天皇は物部守屋、蘇我馬子の時代の人。
当宮は橘氏の祖神を祀る全国唯一の神社として亦鬼門除の神、火難除の神としても遠近の信仰厚く、この地支那の唐制による我邦最古の都難波京の五條筋にあたり、祭神皇太子時代の御住居跡とも伝えられ古今を通して大阪の中心である当地に御鎮座。広く崇敬者が多い。と石碑に書いてあります。
お百度を踏まはる方も多そうです。
御神木は大阪に多い銀杏の樹。
狛犬さん、ちょっと変わってませんか?毛の躍動感が素晴らしい。
狛犬は大正9年の奉納。戦火を潜り抜けて・・・よう御無事で・・・・。
足に今で言うなら「ミサンガ」がついています。
私の耳にしたことのある「狛犬に紐を巻くおまじない」は家出人が出た時に、「ちゃんともどって来るように」と願った後に狛犬の足に紐をくくると探している人が今いる所から動けなくなり、そのうちに見つかるという風習があるそう。
もしくは足の悪い人が「足萎えが直りますように」という気持ちをこめて巻いておくと言うものを聞いたことがあります。
それにしても素晴らしい躍動感の尻尾です。
五條宮を通り抜けて裏に抜けることができます。
「治理逢熙運」・・・良い運に逢う事ができて物事がよく治まるという意味?
毘沙門池という池があったんですね。池跡はぐるりと窪地になっているそう。確かにこの写真の左側は階段で下っていきます。
ステンレスの鳥居は見た目も新しいものでしたがこちら側は文政12年の鳥居。
西陣の西陣織屋で金襴を日々織っています岡本織物、身近に金襴製品を、という思いで「テーブルランナー」を作りました。どうぞご覧下さい。
クラッチバッグ等も作っております。弊社の金襴地をこのように使えます。
素敵な香りと本金のきらめきを胸元や袂、ポケットに潜ませてと言う思いで和小物を作りました。匂い袋でございます。
今日の西陣の織屋の賄いは京芋、高野豆腐、人参、豚肉を炊いたんでした。
蛇腹きゅうりとモズクの和え物も。