4月15日。タイではソンクーランの真っ最中。今が一年で一番暑いときだなんて日本にいたら信じられませんね。
バリ島に住んでいる友達も先日、「暑すぎる!」言うてはりました。
さあ、西陣の金襴織屋、岡本織物の有馬見物は今日は「鳥地獄・虫地獄」。大きな画像ですので小さく載せています。どうぞクリックしてください。四角の赤い印が今日書かせていただく「鳥地獄・虫地獄」。
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観光地図で「鳥地獄・虫地獄」と見つけたときには「一体何があるんだろう?すごく気になる!」と思ったものです。
有馬には「金泉」と呼ばれる強塩泉のため鉄分が酸化して赤茶色に濁っているお湯と、「銀泉」と呼ばれる炭酸泉にラジウム泉をブレンドしたお湯があります。その「銀泉」は「炭酸泉源」という「鳥地獄・虫地獄」にも近いところから引かれています。今は沸いてなさそうですがかつては炭酸ガスが噴出していて、鳥や虫が多く死んでしまった為にこのように呼ばれたそうです。
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↑「とりぢごく たんさん水」↓炭酸地
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↑鳥地獄の石碑 ↓虫地獄の石碑。
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今は虫も鳥も平穏に暮らしているようです。
すぐそばにお地蔵さんもいはりました。近寄れなかったのですが赤いおべべが見えますね。
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↓「湯山稲荷大明神」
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「杖捨て箱」という箱が設置されていました。昔は今のように道路もなくこの道が六甲を通ってくる道だったようで今でもトレッキングコースになっているようです。「六甲の魚屋道(ととやみち)」と呼ばれいてるようで六甲を通って山陽のお魚を運んだ道だったよう。京都市内で言えば「鯖街道」みたいなものでしょうか。
由来として
昔、有馬温泉に杖をついて来湯した湯治客は、有馬に来ると、みるみる元気になり、帰りには杖がいらないくらい元気になったそうです。有馬温泉にある六甲川にかかる杖捨橋の名前の由来ともなっています。有馬温泉では、年に一度役目を終えた杖を供養する杖捨法要が開催されます。
と書いてありました。というか・・・この険しい山を杖を付いてでも来れる人(もしくは非常に苦痛であろう籠に乗ってこれる人)だからこそ、この有馬の湯で元気になれたのでは・・・と思わず思ってしまう私。私だったらこの山越えてまで来れるかしら?
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昔、つげ義春の「オンドル小屋」のような湯治施設に行ってみたいと思っていたのですが、有馬にはそのような雰囲気は全くありませんでした。つげ氏の「オンドル小屋」の舞台は秋田県の蒸ノ湯温泉(ふけのゆおんせん)。今は温泉旅館が一館だけの営業で、雪が深いため季節限定の営業11月初旬から4月下旬にかけて閉館してはるそうです。
「日本の秘湯を守る会」という魅惑的な会から予約が出来るそうです。
こちらの会によると、京都、大阪、兵庫、滋賀には秘湯は存在しません。近くにあったら行ってみたかったのに。あ、洛中から近かったら秘湯感は減りますよね・・・。東京にもあるのに。東京は外れのほうはかなりの秘境ですからね・・・。
ちょっと湯治施設について調べていたら、かなり行きたくなりました。一週間くらい行きたいわ。
以下は私の仕事のご紹介。西陣の金襴織屋、「金襴の輝きで生活を彩りたい」という思いで色々作っております。どうぞご覧ください。
身近に金襴製品を、という思いで「西陣織 正絹金襴印鑑ケース」を作りました。どうぞご覧下さい。
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テーブルランナーを飾り台などに掛けていただき生活に輝き☆を
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素敵な香りと本金のきらめきを胸元や袂、ポケットに潜ませてと言う思いで作りました。匂い袋でございます。
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