こんにちは。
京都の金襴織屋岡本織物でございます。
今日、12月28日、今日が弊社の仕事納め。例年より一日早く締めるために昨日の日曜日は仕事でした。職人は働いてなんぼだす。
今日のブログが今年のブログ更新の締めとさせていただきます。マイナーな金襴&金襴探し&神社仏閣&お地蔵さんのブログですが応援してくれはる方々、ほんまにありがとうございます。感謝。来年もよろしくお願いいたします。
2015年度の〆のブログは金襴探しのブログでございます。
薄暮の大阪谷町四丁目駅前。住所は大阪府大阪市中央区農人橋1-1-27。農人橋は江戸時代には農作業のための橋がかけられていて農民達が行き来していたと言われている橋。今では阪神高速13号東大阪線がびゅんびゅんと走る通り。名物社長のホテル、アパホテルのちょっと高級版、アパヴィラホテルのお隣の敷地にあります。
北向地蔵尊という名称で呼ばれております。
大江ビルさんを建てる時に一緒に建てたのでしょうか。立派ですね。
ありがたいお言葉が掛かっておりました。
こちらのお地蔵さんは大江ビルさんというビルの前に鎮座してはるのですがこちらのビルを建てる前、昭和21年に違う会社がビルの建設中に地中からお地蔵さんが出土したそう。この付近は大阪夏と冬の陣の戦場となった所でその犠牲者の供養の為のお地蔵さんが各所で見つかっているとの事。と言う事は江戸時代初期のお地蔵さん・・・。
平成元年の大江ビル建設時に祠を立て替えたそうです。
北向地蔵尊さんというのは、珍しいのです。普通、神さんの正門、お寺の仏様などは南を向くようにされている事が多いので、わざわざ「北向き」という名称が付くのだと思います。何故、北を向いているのかというと少々疑問は残りますが、「地獄の釜は北を向いているから地獄からの救済者である北向きの地蔵さんという意味があるとも言われております。と言いましてもこの地理上、北向きに接地するのが一番良かったのでしょう。
赤味がかった石に彫られたお地蔵さん。宝珠を抱いております。土の中から出土したと言う事なので長年、土に守られて磨耗は避けられてきたのか、それとも土の中でもまれたのか?そこら辺は私には解りませんが戦乱の悲しみを癒すためのお地蔵さんだったと聞いたらなんともいえない気持ちになります。
フラッシュでやたらとピカピカ輝いております。赤地に金の菊桐唐草。お線香の感じ等から毎日人がお参りいしてはるのが解ります。
とお地蔵さんが毎日見ているのは車の渦。阪神高速13号東大阪線。
せめてイチョウの葉を楽しんでくれたらと思います。
金襴織屋の岡本織物、今日が仕事納めでございます。今年もありがとうございました。皆様、残り少ない2015年をお楽しみ下さい。私は明日から家のことで大忙し。それもそれで年末らしいかなと思っております。良いお年をお迎え下さい。
今日の賄いはホタテと野菜を炒めたん。
2015年の賄いも今日で〆です。
皆様暴飲暴食にお気を付けて快適な新年をお迎え下さい。