東山一橋宮ノ内町のお地蔵さん~西陣金襴織屋の金襴探し

こんにちは。

今日は3月14日土曜日。京都東山花灯路が明日で終了です。行きたい!綺麗ですよ。今朝は雨が降っていますが、今のところ夕方の天気予報は雨が0%なので、大丈夫そうですかね・・・。明日まで京都にいはる予定の方は是非、夜に東山まで足をお伸ばし下さい♬

今日の西陣織屋の金襴探しは「東山一橋宮ノ内町のお地蔵さん」です。東山とつきますが花灯路をしてはる東山よりも南で西です。残念!

迫力のあるお地蔵さんでした。まず、灯篭付です。ちゃんと使っていたような気配が漂います。土台の文字が読めません。「常夜灯」?

東山一橋宮ノ内町のお地蔵さん
東山一橋宮ノ内町のお地蔵さん

しっかり南京錠がかかって地蔵盆以外はご開帳しなそうです。

東山一橋宮ノ内町のお地蔵さん
東山一橋宮ノ内町のお地蔵さん

瓦も一般家庭仕様。

東山一橋宮ノ内町のお地蔵さん
東山一橋宮ノ内町のお地蔵さん

明治三年の庚午(かのえうま、こうご)に建設が相成ったようですね。維新の時代に「庚午事変」という事件が起こったそうです。稲田騒動とも呼ばれる淡路の蜂須賀家の武士達が、筆頭家老稲田邦植の別邸や学問所などを襲った事件だそうです。この時代武士は信じられないくらいの混乱に巻き込まれたんでしょう。そんな時代に産声をあげた祠です。という事は祠が新設されただけで御本体はまだまだ昔からいはったんでしょうね。石は古そうですが、祠はどうなのかしら。

東山一橋宮ノ内町のお地蔵さん
東山一橋宮ノ内町のお地蔵さん

な~んて、すごい物々しい時代に祠が作られたお地蔵さんですが、めっちゃ可愛い!にこにこさんが二人です。

東山一橋宮ノ内町のお地蔵さん
東山一橋宮ノ内町のお地蔵さん

金襴地も珍しいですね。紫地の「雲の切り取りに格子柄の小花散らし」と朱地の「桧垣地紋(?)に菱花」でしょうかね・・・。

東山一橋宮ノ内町のお地蔵さん
東山一橋宮ノ内町のお地蔵さん

京都の町の中にはひっそりと可愛らしいお地蔵様がいはります。私もお地蔵さんコレクションを始めるまであまり知りませんでした。どうぞどうぞ、家内安全を祈りつつ可愛らしいお地蔵様見物なども♪

ここらで織屋のお仕事のご紹介。素敵な香りと本金のきらめきを胸元や袂、ポケットに潜ませてと言う思いで作りました。匂い袋でございます。どうぞご覧ください。

金襴織屋の匂い袋の包装
金襴織屋の匂い袋の包装