こんにちは。京都で西陣織を織っている〈西陣岡本〉岡本織物株式会社です。
この赤と青の経糸たち、とても美しいです。
つなぎ目がほわほわと吹けばなびくような軽やかさ。
![西陣織広幅 手機の経継の様子](https://okamotoorimono.com/-cmsadm-/wp-content/uploads/2016/03/0-2.jpg)
これは一帯なんの風景なのでしょうか。下の画像の斜めに走る細い細い朱色の糸、これも不思議ですね。
![西陣織広幅 手機の経継の様子](https://okamotoorimono.com/-cmsadm-/wp-content/uploads/2016/03/0000.jpg)
上に掛かる朱色の糸は「絡み糸」と申しまして、金襴地の華である「金糸、金箔糸」をより美しく見せながら布に織り込むための未精錬の正絹糸です。細い糸で金糸や金箔糸を押さえるため、金の光を邪魔することが減り、美しく金を輝かせることが出来るのです。帯地との大きな違いの一つでもあります。
青と赤の正絹糸は「経継をしたばかり」というところです。
「経継(たてつぎ)」とは何ぞや?
弊社の金襴地の場合は織る紋様によって地色を変えます。この紋様では「赤地」を使い、次の紋様では「朱地」になる、というような場合は経継(たてつぎ)という行為をして経糸の色を変えます。
この画像の場合ですと、今までは青い地色の金襴を織っていたのですが、次は赤地になったということです。色々手順を踏みながら一本一本経糸を結び合わせます。その結び目が上の画像のほわほわ部分です。
全て均一に結び終えたらどんどん青部分を巻き取り赤地にして、赤い色で織り出すことが可能になります。
![西陣織広幅 手機の経継の様子](https://okamotoorimono.com/-cmsadm-/wp-content/uploads/2016/03/000.jpg)
私の夫が機の上に上って調整中。
![西陣織広幅 手機の経継の様子](https://okamotoorimono.com/-cmsadm-/wp-content/uploads/2016/03/00-300x200.jpg)
西陣織は織る前の過程も美しいと私は思います。
近畿経済産業局主催のDISCOVER KANSAI プロジェクト in パリ第2弾~に弊社の扇形クラッチバッグを選定して頂きました。皆様に西陣の金襴を身近に感じて欲しいと参考価格もお安くなっております。→扇形クラッチバッグ
![扇形バッグ Fan-shaped bag DISCOVER KANSA 赤B](https://okamotoorimono.com/-cmsadm-/wp-content/uploads/2016/02/9926b20160452366337233aa54e6d674-300x200.jpg)
ほんまは布の状態で納めたいと思っておりますので金襴地をご購入なさる方、喜んでお受けいたします。オリジナルの紋様もご相談下さい。
今日の織屋の賄いは、牡蠣とブロッコリー、葱を炒めたん
![牡蠣とブロッコリー、葱を炒めたん](https://okamotoorimono.com/-cmsadm-/wp-content/uploads/2016/03/0-3.jpg)