伏見稲荷の切り株にて

こんにちは。
クリスマス。メリークリスマス!良い子の皆さんに良いことはありましたでしょうか?
私は「南の海か湯治場で一週間ゆっくりと過ごしたい」という願いがあったのですがどうやらサンタさんの所には届かなかったようです。残念。

金襴織屋の岡本織物株式会社でございます。弊社は金襴と言う布地を西陣で織っています。
実際に使われている金襴を見たいものだと、フィールドワークをしています。色々な金襴を含める布地が掛かっていますがその掛かっている場所の面白い事!神社仏閣、お地蔵さん達。
そして今日、12月25日、イエス・キリストのお生まれにならはった日のブログはちょっと変わったブログの素材です。

まず、伏見の伏見稲荷に行きましてん。中をふらふらと歩いていたら切り株に何か・・・。ちなみに向うに見える朱色の鳥居たちが有名な鳥居。

伏見稲荷の中にいはったお地蔵さん
伏見稲荷の中にいはったお地蔵さん

小さなお地蔵さんかしら?と思ったんですが、違うかも。

伏見稲荷の中にいはったお地蔵さん
伏見稲荷の中にいはったお地蔵さん

菩提・辨財・美波姫と書いてあるようです。美しい波の姫ですから弁天さんだと思うのですが、菩提・・・。

菩提とは内容的には、悟りの果としての智慧のことである。この智慧は無上の悟りなので、大乗仏教では特に阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)という。また、悟りを開いた仏の境地を表すことから、涅槃と同義と考えられた。[要出典] しかし時代が下り、密教の経典である『大毘盧遮那成仏神変加持経』では「菩提とは実の如く自心を知ること」と説き、その意味が大きく変わっている。
菩提の対義語は煩悩である。大乗仏教、とくに本覚思想等においては「煩悩即菩提」といい、煩悩(迷い)と菩提(悟り)は「而二不二(ににふに)」といって、二つであってしかも二つではないと説く。wikipedia

伏見稲荷の中にいはったお地蔵さん
伏見稲荷の中にいはったお地蔵さん

弁天さんのように美しかった女性の菩提を弔うという意味でもあるのかしら。う~ん。と言う事はこちらは位牌なのかもしれませんね。

伏見稲荷の中にいはったお地蔵さん
伏見稲荷の中にいはったお地蔵さん

この日は日曜日でものすごい観光客でした。写真に写っておりませんが鳥居の下は外国の方々も沢山きてはりました。
弁天さんも異国から来はった神様。何故、どのような意味を持ってこの切り株にこの小さな物が置いてあるのか解りませんが、色々な思いがこもってこの切り株にいはるのでしょう。

それはそうと、メリークリスマス!

今日が終われば街は一気にお正月の様相に変化します。少しでも心穏やかな新年を迎える事ができるよう、今年の仕事は今年中に終わらせておきましょう。と、自分に言い聞かせ。

西陣の西陣織屋で金襴を日々織っています岡本織物、身近に金襴製品を、という思いで「テーブルランナー」を作りました。どうぞご覧下さい。

西陣金襴 散雲丸龍テーブルランナー
西陣金襴 散雲丸龍テーブルランナー

クラッチバッグ等も作っております。弊社の金襴地をこのように使えます。

西陣金襴正絹 雪輪紋様 がま口クラッチバッグ 正面
西陣金襴正絹 雪輪紋様 がま口クラッチバッグ 正面

素敵な香りと本金のきらめきを胸元や袂、ポケットに潜ませてと言う思いで作りました。匂い袋でございます。

金襴織屋の匂い袋の包装
金襴織屋の匂い袋の包装

今日の織屋の賄いは、ワンタンスープでございました(*´∀`*)ノ

ワンタンスープ
ワンタンスープ